■■■ 麻しんなどを中心に ■■■

鋭ちゃんのあさいちラジオ
(MBS1179 毎週土曜日6:00〜)に出演
放送された内容をご紹介しています


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下記は放送原稿から再構成したものです

はしか(麻しん)というと、昔は熱の高い病気の代表で、子どものときに必ずかかるといわていましたが、今はどうですか?

 はしか(麻しん)ワクチンができて、はしかに罹る人の数は昔とは比べものにならないほど減りました。でも、最近でも毎年約20万人もの人がはしかに罹っていおり、その中から毎年100人近い人が亡くなっています。この20万人という数字は、ほかの先進諸国と比べて大変見劣りのする数字で、例えば、アメリカでは、はしかに罹る人が年間わずかに100人程度しかありません。アメリカは人口が日本の2倍ありますから、比率でいうと、日本の4千分の1しか発生しません。はしかの治療は対症療法が中心ですから、予防するのが一番といえます。

なぜ日本では、はしか(麻しん)が多いのですか?

はしかワクチンの接種率の低さが大きく影響しています。日本のはしかワクチンの接種率は平均で80%前後ですが、細かくみると、1才ちょうどで受けているお子さんは30%台という統計があります。1才6ヶ月で70%台、2才でようやく80%ぐらいまで上がってきますが、これでは十分に流行が防げません。はしかがほとんどなくなっているアメリカでは2才の時のはしかワクチンの接種率が92%で、しかも、アメリカはこれをMMRワクチンといって3種類のワクチンが混ざったものでやっていますから、はしかだけでなく風疹もおたふくかぜもみんな一緒に92%になっています。日本の場合、MMRワクチンは10年以上前に中止されて以来使われていませんので、別々に接種しないといけませんから、おたふくかぜの接種率は2才で10%以下、風疹も60%以下と報告されています。

予防接種は国によってそんなに違う?

 国によって違います。制度も違いますし打ち方も違います。日本のように、ワクチンを一つ一つ接種している国は少数派で、アメリカ、ドイツ、フランス、中国などでは、接種率を上げるために、いくつかのワクチンを同時接種しています。さらに、効果をより確実にするために2回行っています。ですから、はしかと風疹とおたふくかぜの3つのワクチンを1才と4〜5才時にそれぞれ2回受けることになります。中国にいたっては、(これはペキン市ですが)3回、それも1回目は生後8ヶ月に接種しています。早く始めて繰り返し接種すればそれだけ流行が防ぎやすいとの考えに基づいてそのようになっています。実際、はしかの場合、一回限りでは十分な免疫がつかない人が5%ぐらいあると言われており、そういう人も2回、3回やれば確実に免疫がつくと考えられています。また、アメリカでは学校に入学する時や、職種によっては就職の時に、はしかワクチンを受けたという証明がいることも多いので、何か特別な事情がない限り受けることになります。

はしかワクチンはどういうワクチンですか。よく熱が出るといわれますが?

 生ワクチンですので、ごく軽いはしかに罹ることによって抵抗力ができます。従って、副反応として時おり、発熱やごく軽い発疹が見られることがあります。だいたい5から15%くらいの人では、ワクチンをうって5日目から12日目ぐらいのあいだに38℃(〜39℃)ぐらいの熱が一時的に出ます。発疹は5〜10%の人にでます。ワクチンに入っているウイルスは、本物と違ってほかの人にうつったりすることはありません。以前、卵アレルギーの子どもははしかワクチンを避けるように言われていましたが、最近は重大な副反応が出ることはないと言われるようになりました。アレルギーのある人も、一度、かかりつけの先生と相談していただくとよいと思います。

ワクチンで防ぐのが一番ということですね。

 1才になったら、是非早めに受けて頂くようお勧めします。