■■■ インフルエンザなどを中心に ■■■

鋭ちゃんのあさいちラジオ
(MBS1179 毎週土曜日6:00〜)に出演
放送された内容をご紹


介しています


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下記は放送原稿から再構成したものです

インフルエンザのワクチンは秋に向けて夏頃から作られていますが、この冬にどのようなインフルエンザが流行るのかを誰がどのように予想するのですか?

 実質的には国立感染症研究所(ウイルス製剤部)が決めています。厚生労働省の依頼を受けてやっていますが、決め方は、昨シーズンの流行の分析をまず行って、毎年2月に開かれるWHOのワクチン株の選定会議という会議の結果をみて、さらに、中国での流行の状況なども睨みながら決めています。6月にインフルエンザの予測株が発表されて、7月には製造が始まっています。平成15年春のワクチンは前年と全く同じということで、A型はソ連型のニューカレドニア株と香港型のパナマ株の2つ、B型は山東(シャンドン)株で、合計3種類が1つのワクチンに入っています。

インフルエンザの予防接種を受けられる方の数はどうなっていますか?

 インフルエンザの予防接種は1994年に学校での集団接種がなくなって受ける人が大きく減少しました。お年寄りの接種に力を入れはじめていますが、まだ接種率がそれほど高くありません。ほかの先進諸国の十分の1以下と言われています。他の先進国ではお年寄りを中心に接種していまして、フランスでは70才以上が無料ということもあって、お年寄りの60%以上がインフルエンザ・ワクチン受けています。また、アメリカでは、受けるほうが良いとする年齢を数年前に50才に引き下げて接種率を伸ばしてきています。日本でも助成制度が設けられて、受ける方が増えるのではと期待されてています。ちなみに、料金は大阪市の場合、65才以上の方は原則1000円となっています。(これは自治体によって多少違いますので、詳しくはお近くの医療機関でお尋ね下さい)

インフルエンザでは、「ワクチンがあまり効かないのでは?」と言われたりしていますが、実際はどうなんでしょう。

インフルエンザワクチンの有効性を疑問視する声は国内ではかなりあります。確かに接種しても100%は防げない、流行する株の予想が外れると効かないという点ではほかのワクチンに比べて若干見劣りがします。それで、最近アメリカで鼻から投与するインフルエンザの生ワクチンが実用化されています。ただ、今のワクチンも、効くのは間違いありません。統計を見ていますと、お年寄りについてはインフルエンザの発症を少なくとも半分以下に抑えますし、死亡率については8割減ることが報告されています。特に慢性の病気のある方、例えば心臓の病気や呼吸器の病気などがある方は受けて頂くといいと思います。罹る人の数では圧倒的に小学生が多いんですが、亡くなる方は圧倒的にお年寄りが多いのです。

インフルエンザワクチンはいつ頃どんなふうに受けるのがよい?

 予防接種で十分な抵抗力が付くのには、接種して2週間ほどかかります。効果が続くのは4〜5ヶ月間です。ですから時期が早すぎても遅すぎてもよくありません。10月から遅くとも12月の間ぐらいに接種するといいでしょう。2回接種の場合は、余裕があれば4週あけるほうがやや効果がいいとされています。
13才未満は原則2回、65才以上は1回接種です。そのあいだの年齢については医師の判断に任されています。これは、過去にインフルエンザに罹ったことがある人では1回の接種でも抗体がよく上がることが分かっているからです。

 インフルエンザに罹ってしまった場合にはどうしたらいい? 最近、インフルエンザかどうかがわかる検査やインフルエンザに効く薬などが出てきているようですが。。。

 簡単な検査で、15分から20分でインフルエンザかどうかが分かります。A型かB型かということも判ります。発症してから48時間以内にインフルエンザに効くお薬を飲みますと、軽くすむことが知られています。インフルエンザかなと思ったらすぐに受診して頂くといいと思います。インフルエンザの診断薬が不足したり、インフルエンザに効く薬が底をついたりしたこともありましたが、今後はそのようなこともなくなっていくものと期待しています。ともかく、予防が一番ですので、お年寄りの方、病院や施設で働いている方、受験を控えたお子さんなどは、予防接種を予定して頂くと良いと思います。
SARS(重症急性呼吸器症候群)とインフルエンザの同時流行の恐れもあることから厚生労働省も警戒を強めており、インフルエンザ・ワクチンの予防接種は例年以上に大事になってきているといえます。