■■■ こどもと糖尿病 ■■■
西日本文字放送原稿として執筆を担当した原稿を掲載しています


         二種類ある子どもの糖尿病

          1.インスリン依存型糖尿病
            子どもに多いのはこれ。乳幼児期からの発症も
            このタイプは生活習慣や肥満とは無関係
            家族に同じタイプの糖尿病があることもまれ

           2.インスリン非依存型糖尿病(成人型)
            中高年で発症するはずが、最近増えている

         インスリン依存型糖尿病の特徴

      • 膵のインスリン分泌細胞が壊れることが原因
        分泌能力が失われることも稀ではない
      • インスリン注射が絶対に必要なタイプ
      • やせ型糖尿病と言われたり
        もする
      • 一般の人々にあまり知られていないのは
        頻度が欧米の10〜30分の1と少ないため

         治療の基本は自己管理

      • 上手に自己管理さえすれば普通に生活が
        送れ、人生をエンジョイできる
      • 治療は一日数回のインスリン注射
      • 血糖値を毎日測ってインスリン量を調整する
      • 低血糖予防も毎日の大切な課題
      • きちんと食べて、適度の運動をすることも大切

         意外に新しい治療の歴史

      • 1920年:初めてインスリンの抽出に成功
      • 1922年:カナダでインスリン治療が始まる
      • 1950年:長く効くインスリンの開発に成功
      • 1974年:日本で小児の医療助成始まる
      • 1981年:自己注射が健康保険適応に
      • 1991年:血糖自己測定も保険適応に

         成人型糖尿病が子どもにも

      • このタイプでは、なりやすい体質が大きく関与
      • 学童期以降に発症。中学生から増加
      • 近頃、子どもの肥満が増えていることに関連
      • 食べ過ぎ、運動不足、ストレスなど
        生活習慣の問題がその背景に
      • 治療はふつう、食事・運動療法と飲み薬

         成人型の予防は幼児期から

      • 戸外で活発に遊ぶ習慣を
      • よい食習慣で肥満を防ごう
      • 早期発見のため1993年から学校検尿で
        尿糖検査が行われている
      • ふつうは無症状。でも、放置すれば合併症が
        おこる。発見されたら必ず定期的受診を!